• 越後湯沢の温泉宿「HATAGO井仙」「ryugon」で提供している雪国の恵みをお届けします。
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Blog

2023/06/06 13:30

古民家ホテルryugonには、森があります。
ガーデンテラスの続きにある裏山、重要文化財にも
指定されている坂戸山につながる小高い山が、それです。
四季折々の表情を見せるこの「ryugonの森」をステージに、
さまざまな試みが展開されています。「ryugonの森」から生まれた
モノ、コト、エクスペリエンスを紹介しましょう。


爽やか。
山菜と木のリキュール



はじまりは、「森と木のリキュール」だった。山菜ツアーのガイドを10年以上務めている小野塚敏之さんが、ryugonの森やその周辺にある山菜や枝を使って、リキュールを作り始めた。「おばあちゃんの箪笥にある果物酒の延長です」。雪国では昔から、香りのいい木の実や果実を使って「わが家の果実酒」を作るが、「山菜や木の枝を使ってみたらどうだろう」と試したという。
ふきのとう、ウド、セリ、マタタビ、杉の葉、黒モジやタムシバの枝。リキュールは、ホワイトリカー、ジン、ブランデーを使い分け、漬け込む。「その土地の香りを、お酒を通して表現し、それを共有できるのが魅力。冬でも春の山菜が味わえるなど、季節を越えて、季節を楽しめるのもいい」と話した。

リキュールはスイーツに



小野塚さんが作ったリキュールは、スイーツにも使われている。パウンドケーキ「ryugonのもり」。レシピを考えたパティシエの志田憲一さんが、「土地のものを使いたい」と、クロモジとタムシバのリキュールを使ったシロップを、パウンドケーキの表面に塗ることにした。生地は、リキュールの香りを引き立てるためにごくシンプルに。上には、アーモンドなどの木の実を乗せて、森のお菓子らしく仕立てている。

杉の間伐材からアロマを抽出

木のリキュールによって広がった「裏山の木」の発するイメージは、さらにもう一歩、進んで、エッセンシャルオイルやアロマスプレーにたどり着いた。杉の間伐材を使った「ryugonの森アロマ」。抽出された香りは清涼感があり、森林浴をしているような気持ちに浸れる。オイルを染み込ませる小道具として、杉をチェーンソーで伐って、仕上げ処理をした木端とセットで販売している。
リキュール、スイーツ、アロマグッズ。3つに共通しているのは「森と人をつなげる」というryugonの役割だ。きっかけが、お酒や食べ物、香りといった五感に直接届く身近なものであれば、だれでも、気軽に入れるだろう。

一緒に、森に入って楽しもう



さらには「お客さんにも、森と人をつなぐ活動に参加してもらおう」と「ryugonの森プロジェクト」も始まった。2023年11月に行われた第1回では、山に入って広葉樹の苗木を採取し、ガーデンテラスに植樹。10年、20年かけてゆっくり成長する木々を見守り、テラスが森になることを一緒に夢見ている。今年も、移植や昆虫を観察するイベントを開催予定で、今後は、森の中で滞在してもらえるエクスペリエンスも企画中。10年以上前、山菜ツアーで始まった里山を楽しむエクスペリエンスが、今、面となって、温泉宿と森を、強く、つなぎ始めている。

アロマオイル
「ryugonの森アロマ」




間伐したryugonの森の杉からつくったアロマオイルができました。売上の一部は、プロジェクトの活動資金として使わせていただきます。


パウンドケーキ
「ryugonのもり」


「ryugonのもり」はしっとりしたパウンドケーキの生地にホワイトチョコを練り込みナッツをたっぷりトッピングした、新しいお土産菓子です。ryugonの森の木の香りが口に広がります。

んまや

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